桜sakura 2008年新年会

 平成二十年ニ月三日  立春号(三)発刊新年会報告

 

 二月三日、恒例の新年会が立春号発刊記念を兼ねて、芝のとうふ屋うかい亭で開かれた。 初めてのゲストをお迎えして総勢二六名。折しも雪化粧なる庭園を一望しての、句会に打ってつけのお膳立てであった。

 「寒い中にもさすが立春。肺の隅々にまで春の息吹が感じられ・・」と俳句に親しむ人ならではの開会の辞で幕開きとなる。

 合谷主宰から平成十九年は桜会結成三年目にして俳壇デビュー出来たことの幸運と喜びのお言葉があった。それと共に結社として世に認められたことの重大さを認識してほしい旨のお話があり一同身の引き締まる思いで拝聴。その後勝田氏による乾杯の音頭でお祝いのムードもいや増して高まる。引き続きゲストで天為同人の半澤清隆氏からご挨拶のお言葉。主宰句のすばらしさと共に結成三年目にして素人集団を俳壇にデビューせしめた主宰の実力と政治力に賛辞が寄せられ一同認識を新たにしたひとときであった。

 針馬氏から桜会創設当時より今に至る経緯の紹介の後、主宰句鑑賞がゲストの半澤氏に続き、有志よりなされた。御料理を楽しんだ後の歓談時間は瞬く間に過ぎ、主宰による巻頭句の紹介に移る。句の背景、季語の背景など興味深いお話であった。続いて自選句の紹介は日頃お目にかかるチャンスの少ない他句会の方々を知る上で意義深いものであった。その方らしい句に感心したり今まで隠されていたパーソナリテイを知るに至ったり…。毎年のことながらユニークな自己紹介となった。

 吉祥寺句会の中山さんが一同を代表して主宰へ記念品贈呈。主宰より返礼のご挨拶。

座に一応の区切りをつけるべく間瀬さんの音頭により、来し方を感謝し行く方の精進を念じての三本締め。一同の気持ちが一つになる瞬間でもある。句会案内や記念撮影後、谷澤さんのお開きの辞で散会し二次会へと流れたのであった。。

 気さくなお人柄のゲストをお迎えしての立春号発刊記念新年会は、三度目とあって堂に入った司会進行のお陰を以て楽しく〆と成った。

 余談。二次会でご一緒した半澤氏から激励の辞が。

「みなさまは俳人であり作家である」と。面映ゆくも身に余るお言葉を心構えの指針として心に刻み、自覚も新たに切磋琢磨の年としたい。   

                                柳川祐子記

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