鎌倉 浄明寺 散策・・@



鎌倉を驚かしたる余寒あり 虚子

余寒・・・は春の季語です。暦の上での春は2月の立春からですがまだまだ寒い日が続きます。

暖かかくなったなぁと思ったらもう翌日には冷え込んで春の雪・・!三寒四温の日が続きます。

3月いや・・・、いつだったか雪月花4月の桜の頃に東京に雪が舞ったことを覚えています。

余寒・・そんな頃の季語です。鎌倉に住まっていたころの虚子の句です。

鎌倉には月に1回、佐助稲荷のすぐそばに住まっているイタリアン料理家を訪ねてイタリアン料理の修業に参ります。その日は浄明寺のそばに友人が住まっていることもあり、また新たな大芸術家I氏宅を訪ねることもあり、あたりの散策をして参りました。この頃の鎌倉はひそとして私たち以外にはたずねる人も無く、正面に見えるお寺の屋根は柔らかな曲線を描きまさに鎌倉らしいたたずまいでした。・・白梅が凛とした清潔さをそそり改めて飛鳥・・の時代に渡来して、桜にない新鮮さをもって梅に心引かれる気持ちがその時、ストンと胸に落ちました。お寺の裏手を少し上るとそこにおしゃれなカフェテラスがあり、浄明寺の経営と伺いふらり入り、アールグレーティでしばしの時を過ごしました。そういう時間って不思議ですが言葉がいらない至福の時間です・・。店内には手作りのパン工房があり、フランス田舎パンなるをお土産に、ワインを持って大芸術家I氏宅に向かいました。コンクリートの巨大な鯨が泳いでいる庭先にでるや、さすが大芸術家宅・・・!と感歎の思いです。玄関に入るとライオンやらなにやら得体の知れぬさまざまな彫像でいっぱいの不思議な空間です。おどろおどろしげなる空間かと思えばさにあらず。暖かさをいっぱいに感じるというアンビバレンスの中に氏の境地があるようです。部屋いっぱいのオペラをBGMに、主(あるじ)は菊正宗のコップ酒。我らは持参のワインにフランス田舎パン。そして男と女の話・・やはり男と女は、いつも永遠のテーマです。主はすでに孫もいてそれらがうるさいので鯨の泳いでいる庭先のアトリエを指差し、ふだんはそこにひきこもっているとのこと。自由人で創作に余念がないようでもあり、酒におぼれているようでもあり・・うーん・・・・・・・・
人生の達人・・Let's it be!
人生は満喫するもの

http://www.aitani.com