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人は磨けば光る宝物。だから人材(素材)から人財(財産)へのシフトが求められます。仕事でキラリと光る人になるためにはどうしたらいいでしょうか。キャリアの自律を説くプロフェッショナルの話から考察していきます。
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●プロフィール(あいたに・みちこ) 東京都出身。立教大学文学部卒。「成城進学スクール」経営を経て(株)ザ・アール教育部長、コンサルティング事業部長、(株)ザ・アール企画取締役などを経て97年に(株)キャリアブレーン設立。CS(顧客満足)マーケティングリサーチ&研修、CS経営戦略構築コンサルティング、リスククレームマネジメント教育、感性トレーニング、CSコミュニケーション教育、キャリアコンサルタント養成などを展開。2005年4月から立教大学経済学部講師として教鞭を執る。 http://www.aitani.com/
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塾経営から人材教育会社へ。取締役として経営に参画後、97年に自ら人材教育会社を起ち上げました。「人の能力は知識を得ることによって生涯発達する」として、さまざまな人材教育にかかわってきた合谷氏。これから転職を目指す人に、必要な心構えや学習態度についてアドバイスをいただきました。
┃人間の能力はアンチエイジング
大学時代は文学部に籍を置いていました。卒業後は東京女子医大の教授秘書として働いていました。教授は脳科学の研究をしていて、そばにいた私は日々、新しい発見の連続でした。またその後、私が人材教育分野の仕事に携わってからも大きな影響を与えてくれたと思います。脳科学の研究によると、「まったく新しいことを思いつく能力」は53歳ごろ、「経験に基づいて判断する能力」は、60歳ごろにピークを迎えソフトランディングしていくんですね。また言語によって思考する能力である「言語性知能」は経験によって磨かれ、80歳ごろにようやく緩やかに低下していきます。一方、瞬間的にすばやい動作にかかわる能力である「動作性知能」は、加齢とともに急速に低下していきます。 このように学ぶこと、知識を得ることは、生涯発達をもたらします。人間の能力は、アンチエイジングなんですね。これは、再就職を考える中高齢の方にとっても大きな励みになると思います。
まったく新しいことを思いつく能力 |
経験に基づいて判断する能力 |
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25歳を100とした。(東京都老人総合研究所調査) |
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出典:サクセスフル・エイジング/東京都老人総合研究所 |
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